胃の調子が悪い場合には、必ず胃カメラを受けることが大事です。日本人は長い間、胃がんの多い国民として世界に知られてきました。その原因の多くがピロリ菌にｙる胃の粘膜の損傷であることがわかりました。幼少期にかかった後、ずっと強い胃酸の中で生活し、ピロリ菌は長い年月をかけて胃を傷付けます。慢性胃炎の多くがピロリ菌が原因であることが判明したのは、つい最近です。

そして慢性胃炎の中から胃がんが多く見つかるようになり、ピロリ菌が胃がんの原因になっている可能性が高いことが明らかとなりました。困ったことに、日本のピロリ菌は毒性が他の国のものより強いらしく、傷付いた胃粘膜からの発がん頻度が高いことが示唆されています。

治療を始めるなら、とにかく若いうちのほうが良いです。それだけ胃の粘膜が傷付いていないからです。除菌治療しても、除菌までの期間が長いとピロリ菌によって傷付いた胃粘膜は損傷がひどく完全には元に戻りません。

１．出来るだけ早期にピロリ菌に胃粘膜が感染していることを確かめること。

２．出来るだけ早期にピロリ菌を除菌すること。

３．除菌後の荒れた胃粘膜を保護し、観察し続けること。

　　　この上記が胃がんを防止し、早期発見・早期治療に結び付ける重要なポイントです。

　　当院では、経鼻内視鏡にて検査を受けることが出来ますので、どうぞ遠慮なく受診してください。