病気にかかったことないのを、薬を飲んだことないのを、お医者さんに世話になったことないのを自慢できるのは５０歳までにしておきましょう。それは健診の世界で見過ごされてきたか、消費者市民社会の中で権限を過大に振舞ってきただけだったかもしれないです。

医者も医者で、うるさく言って嫌われるのが嫌だったので、患者さんの病気を説明することを省いて、患者さんの自主性に任せたというものも、無責任だったのではないでしょうか？

たまたま自覚症状のない病気にかかっているだけかもしれませんね。限られた項目数の健康診断で今まで引っかからなかったからと言って健康とはいえません。

いたずらにあなたが不健康であることをあおろうとしている訳ではないのです。

きっと本当に、５０歳であろうが６０歳であろうと何を調べても異常が出て来ないひとは、何歳まで歳をとってもいるとは思いますがね。

それなら天寿を全うする瞬間まで健康寿命のままでいましょうよ。それが一番イカシタ行けてる歳の取りかたです。

私がそれを演出します。薬が効こうが、副作用が出ようが、狙いがスカだろうが、わたしのクリニックから離れないでください。わたしを信じるなら、です。

そうしてきたことがどんな結果を招いたかを頚動脈エコーその他でお示しします。何もなかったら、ごめんなさい。あなたは本当に健康なのです。

何か無症状の病気が超音波を始めとする検査で見つかった場合は、どうしますか？

今まで通り、無症状だから今までとおり放置しておいて良いのだ、と考えるのも自由です。

あなたが一人暮らしで天涯孤独なら、どうなっても良いから放っておいてくれというのも

一理あるかもしれません。（要介護状態の人ができてしまうという点では国家財政に多大な負担をかけてしまう可能性は残っていますが）

でもそうでないなら、あなたの老後の現在無症状の病気は、要介護状態になった場合に、他人の世話を必要としてくるものです。健康寿命を生存寿命まで目いっぱい延ばしたかったかもしれません。しかし、何か事が起きたときには、そうは行かないのです。これまで病院にかかったことのない努力を、今度は健康寿命を１年でも延ばす努力に転換しませんか？そうしたとき、周囲のひとは自分を健康に保とうとするあなたを尊敬を持って助言を求めてくるのではありませんか？やせ我慢は何の特にもならないと説いて差し上げても良いのではないですか？

良い主治医をお持ちなさい。あなたの人生の後半を任せても良いと思える先生をね。